MFT(顎顔面筋機能訓練法)とは
MFT(Oral Myofunctional Therapy)とは、口のまわりの筋肉(舌、口唇および顔面の筋肉など)のトレーニングにより、口腔周囲の筋肉バランスを整えるプログラムです。
この訓練により、矯正治療をスムーズに進めるとともに、矯正治療が終了した後に後戻りするのを避ける効果があります。
MFTでは「口まわりの力」を測定します。調べるのは、唇の力・唇周囲の力・舌の力・噛む力・飲み込む時の舌の動きといった各項目となります。
MFTを受ける人とは
①舌の癖が強い人
物を飲み込む(嚥下)する際、舌を上下の歯の間にはさんでいたり、舌で上下のどこかの歯を押しつけたりする癖のある人がいますが、このような飲み込み方をしていると、舌の力が歯に影響して、歯並びが悪くなることがあります。その結果、矯正治療の期間が長引いたり、治療後、歯並びが安定しないといったことがあります。
②発音・食べ物の飲み込みが良くない人
舌が低い位置にあることで、舌足らずな発音となったり、食べ物をうまく飲み込むことができません。
③舌の裏のひもが短い
舌の裏のひも(舌小帯)が短いと、舌を上に持ち上げることができないため、舌を前方に出す癖がついてしまいます。
④指しゃぶり
3~4歳を超えて指をしゃぶっていると、歯並びが悪くなる大きな原因になります。
MFTのトレーニングの目的
- 舌の筋肉のカを強くする。
- くちびるやほほ、口のまわりの筋肉のカをつける。
- 正しい飲みこみ方をおぼえる。
- 日常生活の中で、トレーニングで覚えた舌の位置や唇の状態、正しい飲み込み方を保つ。